用語集
心理職のための用語集
疾患や症状、心理療法、心理検査、制度の言葉を、心理職が支援に使う観点から短く解説しています。
あ
- WISC(ウェクスラー児童用知能検査)心理検査・アセスメント
WISCとは、5歳から16歳の子どもを対象にした、ウェクスラー式の個別式知能検査です。全般的な知的能力と認知面のプロフィールをとらえ、学習や発達の支援に役立てます。
- WAIS(ウェクスラー成人知能検査)心理検査・アセスメント
WAISとは、16歳以上の青年・成人を対象にした、ウェクスラー式の個別式知能検査です。全般的な知的能力と、認知面の得意・不得意のプロフィールを把握するために使われます。
- うつ病疾患・状態
うつ病とは、強い抑うつ気分や興味・喜びの喪失が続き、睡眠や食欲、意欲などにも変化が出て生活に支障が生じる精神疾患です。心理職が押さえるアセスメントと支援の要点をまとめます。
- HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)心理検査・アセスメント
HDS-Rとは、高齢者の認知機能の低下を口頭の質問でおおまかに調べる、30点満点のスクリーニング検査です。診断を確定する検査ではありません。
- ADHD(注意欠如多動症)疾患・状態
ADHD(注意欠如多動症)とは、不注意、多動性、衝動性が持続し、家庭や学校、職場など複数の場面で生活に支障が出る神経発達症です。
か
- 解離症状
解離とは、意識・記憶・自己の感覚・周囲の知覚などがまとまりを失い、つながりが一時的に途切れる体験のことです。ストレスやトラウマと関連して見られます。
- 希死念慮症状
希死念慮とは、死にたい、消えてしまいたいと考える気持ちのことで、うつ病などさまざまな状態で見られ、リスクの評価と安全の確保が支援の最優先になる症状です。
- 境界性パーソナリティ症(境界性パーソナリティ障害)疾患・状態
境界性パーソナリティ症(境界性パーソナリティ障害)とは、感情・対人関係・自己像の不安定さと衝動性が長く続き、自傷や自殺行動を伴うこともあるパーソナリティ症です。
- 強迫症(強迫性障害)疾患・状態
強迫症(強迫性障害)とは、不合理だとわかっていても頭から離れない考え(強迫観念)と、それを打ち消すための繰り返しの行為(強迫行為)で生活に支障が出る状態です。心理職は曝露反応妨害法を軸に支援します。
さ
- 自傷行為症状
自傷行為とは、自殺以外の目的で、故意に自分の身体を傷つける行為で、つらい感情への対処として行われることが多く、自殺のリスクと関連するため評価と安全の確保が欠かせません。
- 自閉スペクトラム症(ASD)疾患・状態
自閉スペクトラム症(ASD)とは、社会的なやりとりやコミュニケーションの持続的な難しさと、限定された興味や反復的な行動、感覚の偏りを特徴とする神経発達症です。
- 社交不安症(社交不安障害)疾患・状態
社交不安症とは、人前で話す、注目される、評価されるといった場面に強い不安や恐怖を感じ、そうした場面を避けるために学業や仕事、対人関係に支障が出る不安症の一つです。
- 心理教育心理療法・技法
心理教育とは、病気や障害、心の仕組み、対処法について、本人や家族に分かりやすく伝え、理解と対処する力を高める支援の方法です。
- 摂食症(摂食障害)疾患・状態
摂食症(摂食障害)とは、食事の量や食べ方の異常が続き、体重や体型のとらえ方を中心に心と体の両方に影響が及ぶ状態の総称です。神経性やせ症や神経性過食症などがあり、身体管理と心理支援の連携が欠かせません。
- 全般不安症(全般性不安障害)疾患・状態
全般不安症とは、特定の対象に限らず、さまざまなことへの過剰な心配が長く続き、落ち着かなさや疲れやすさ、集中の困難などが生活に支障を与える不安症の一つです。
- 双極症(双極性障害)疾患・状態
双極症とは、気分が極端に高まる躁状態や軽躁状態と、落ち込むうつ状態をくり返す精神疾患です。うつ病との区別、心理教育、再発の兆候の共有など心理職の支援の要点をまとめます。
た
- 適応障害(適応反応症)疾患・状態
適応障害(適応反応症)とは、はっきりしたストレス要因に反応して、抑うつや不安、行動面の変化が生じ、生活や仕事に支障が出る状態です。ストレス要因の整理と環境調整が支援の中心になります。
- 動機づけ面接心理療法・技法
動機づけ面接とは、変わりたい気持ちと変わりたくない気持ちの間で揺れる両価性を受けとめながら、本人自身の変わる理由を引き出し、行動変化への動機と決意を強める協働的な面接の方法です。
- 統合失調症疾患・状態
統合失調症とは、幻覚や妄想、意欲や感情の乏しさ、認知機能の低下などにより、考えや行動がまとまりにくくなる状態です。心理職は医療と連携し、心理教育や生活の支援を担います。
- トラウマインフォームドケア心理療法・技法
トラウマインフォームドケアとは、支援を受ける人にトラウマ体験があるかもしれないと前提に置き、再び傷つけない関わりと組織づくりを目指す支援の枠組みです。
な
- 認知行動療法(CBT)心理療法・技法
認知行動療法(CBT)とは、物事の受け取り方(認知)と行動に働きかけ、困りごとの悪循環をほどいていく心理療法の総称です。
は
- 曝露反応妨害法(ERP)心理療法・技法
曝露反応妨害法(ERP)とは、強迫観念による不安を引き起こす刺激に向き合い、不安を打ち消すための強迫行為をあえて行わずに過ごすことで、悪循環を弱めていく強迫症の中心的な行動療法です。
- 曝露療法(エクスポージャー)心理療法・技法
曝露療法(エクスポージャー)とは、不安や恐怖を引き起こす対象や状況に、安全を確保しながら段階的に向き合い、回避によって保たれてきた不安を弱めていく心理療法の技法です。
- パニック症(パニック障害)疾患・状態
パニック症とは、突然の強い不安とともに動悸や息苦しさなどが急激に起こるパニック発作をくり返し、また起こるのではという予期不安のために生活が制限される不安症の一つです。
- PTSD(心的外傷後ストレス症)疾患・状態
PTSD(心的外傷後ストレス症)とは、生死に関わる出来事などを体験した後、記憶の再体験、回避、過覚醒などが1か月以上続いて生活に支障が出る状態です。心理職は安全の確保、心理教育、心理療法で支援に関わります。
- フラッシュバック症状
フラッシュバックとは、過去のつらい出来事の記憶や感覚が、本人の意志と関係なく、今まさに起きているかのように鮮明によみがえる症状です。
- 弁証法的行動療法(DBT)心理療法・技法
弁証法的行動療法(DBT)とは、マーシャ・リネハンが自殺行動や自傷を繰り返す境界性パーソナリティ症の人のために開発した、受容と変化のバランスを重視する認知行動療法に基づく包括的な治療プログラムです。
ま
- マインドフルネス心理療法・技法
マインドフルネスとは、今この瞬間の体験に、評価や判断を加えずに意図的に注意を向けることです。MBSR や MBCT など、心理支援のプログラムや技法の土台として使われています。
や
- 抑うつ気分症状
抑うつ気分とは、気持ちが沈む、悲しい、空しいといった落ち込んだ気分が続く状態を指す症状で、うつ病の中核となる症状のひとつです。
ら
- 来談者中心療法心理療法・技法
来談者中心療法とは、C. ロジャーズが提唱した、相談者自身が持つ成長する力を信頼し、支援者の関わり方の態度を重視する心理療法です。傾聴の土台としても知られています。
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