カウンセリング技法の種類と基本|傾聴・質問・要約・練習法

カウンセリング技法の種類と基本|傾聴・質問・要約・練習法

カウンセリング技法の種類を、態度・基本の応答・積極技法の3層で整理。傾聴、受容・共感・自己一致、マイクロカウンセリング、質問、要約、感情の反映、沈黙の扱い、練習方法を初学者向けに解説します。

カウンセリングの技法は、大きく「聴き手の基本的な態度」「ことばや行動で示す基本の応答技法」「状況に合わせて使う積極的な技法」の3層で整理すると、全体像をつかみやすくなります。最初に身につけたいのは、受容・共感・自己一致という態度と、かかわり行動、質問、言い換え、要約、感情の反映といった基本の応答です。

この記事は、心理系の大学院生や資格取得前後の方に向けて、カウンセリング技法の種類と、基本技法のねらい・使い方・練習方法をまとめたものです。個別の心理療法(認知行動療法など)の技法ではなく、どの面接でも土台になる「聴く・応える」技法を中心に扱います。

この記事でわかること

  • カウンセリング技法の種類と、態度・応答・積極技法という3層の整理
  • 傾聴と、受容・共感・自己一致(ロジャーズの3つの態度)の意味
  • マイクロカウンセリングの階層と、かかわり行動・質問・言い換え・要約・感情の反映の使い方
  • 開かれた質問と閉じた質問の使い分け、沈黙の扱い方
  • ロールプレイと逐語記録を使った練習方法

カウンセリング技法とは?種類を3層で整理する

カウンセリングの技法という言葉は、「態度」から「個別の心理療法の技法」まで幅広い意味で使われます。まず層を分けて考えると、何を学べばよいかが見えてきます。

カウンセリング技法の種類は「態度・基本の応答・積極技法」で考える

教科書や研修資料によって分類の仕方は異なりますが、初学者は次の3層で押さえると整理しやすくなります。

  • 態度の層: 受容・共感的理解・自己一致など、聴き手が持つ構え。技法というより、すべての技法の土台です
  • 基本の応答の層: かかわり行動、質問、言い換え、要約、感情の反映など。多くの面接に共通して使われる、相手の話を聴いて返す技法です
  • 積極技法の層: 助言、情報提供、自己開示とフィードバック、解釈、対決など。聴き手のほうから働きかける技法です

この3層とは別に、認知行動療法の進め方や精神分析的心理療法のように、理論ごとに体系化された技法群があります。こうした技法は、基本の応答を土台にして使うものなので、まず基本の応答を確実にすることが先です。

カウンセリング技法と心理療法の技法はどう違うのか

心理療法の技法は、特定の理論にもとづいて、症状や問題の変化をねらうものです。たとえば認知再構成法や行動活性化は、認知行動療法の技法です。

一方、この記事で扱う基本技法は、理論の違いを越えて共通して使われる面接の技術です。厚生労働省のキャリアコンサルタント向け資料でも、アイビイ(Ivey, A.E.)が「多くのカウンセリングに共通してみられる具体的技法」をマイクロ技法として整理分類したと説明されています(厚生労働省「カウンセリングのスキル」)。

傾聴とは?カウンセリング技法の土台になる聴き方

傾聴は、カウンセリング技法の入り口にあたります。ただ黙って聞くことではなく、相手が話しやすくなるように、態度と応答で関わり続けることです。

傾聴は「ただ聞く」ことではない

傾聴は、相手の話を評価や助言を急がずに受け止め、相手の理解を深めながら聴くことを指します。うなずきや相づち、視線、声の調子といった非言語の働きかけと、言い換えや質問といった言語の働きかけの両方で成り立っています。

初学者がつまずきやすいのは、「聴く」を「受け身でいる」と理解してしまうことです。実際には、話の流れについていく、話題を安易に変えない、確かめながら理解を進める、といった能動的な関わりが続いています。

傾聴で避けたい反応

傾聴のつもりでも、次のような反応は相手の話を止めやすくなります。

  • 話の途中で評価や反論を挟む
  • 早い段階で助言や解決策を出す
  • 自分の経験談に話を移す
  • 「大丈夫ですよ」など、理由を確かめないままの安易な励まし

暗記するより、なぜ話が止まるのかを考えると身につきます。相手の語りたいことより、聴き手の不安や都合が前に出ているからです。

受容・共感・自己一致とは?ロジャーズの3つの態度

傾聴の質を支えるのが、聴き手の態度です。クライエント中心の立場を提唱したロジャーズ(Rogers, C.R.)の考え方が、現在も基本として参照されています。

受容(無条件の肯定的関心)

厚生労働省の資料では、受容的態度は「批判や非難の目を向けることなく、受容的な態度で話し手に接すること。話し手をひとりの人間として大切に思いやること」と説明されています。

ここでの受容は、相手の言動をすべて認める、賛成するという意味ではありません。評価で切り捨てずに、まず理解しようとする姿勢です。

共感的理解

同じ資料で、共感的理解は「話し手がどのように感じているか、考えているかを、できる限り正確に知ろうとすること」とされ、理解したことを相手に伝えること、そして表面的な同調や同感とは違うことが述べられています。資料は、共感を「相手のものの見方・考え方に立って理解しようとすること」と位置づけています。

共感は、「わかります」と言うことそのものではありません。言い換えや感情の反映を通じて相手に伝わり、相手が「そう、そうなんです」と確かめられるところまで含みます。

自己一致(純粋性)

自己一致は、聴き手自身が心理的に安定していて、防衛的になったり、虚勢を張ったりせず、率直な気持ちと態度で相手に向き合えていることです(同資料)。

自己一致は、思ったことをそのまま口に出すことではありません。自分の中の反応(戸惑い、焦り、強い同情など)に気づき、振り回されずにいられる状態を指します。初学者の場合は、スーパービジョンの受け方や逐語記録の振り返りで、自分の反応の癖に気づくことが近道です。

ロジャーズの6条件と3つの態度の関係

3つの態度のもとになっているのが、ロジャーズの1957年の論文です(Rogers, C.R. (1957). The necessary and sufficient conditions of therapeutic personality change. Journal of Consulting Psychology, 21(2), 95-103。1992年に Journal of Consulting and Clinical Psychology, 60(6), 827-832 に再録)。この論文は、治療的なパーソナリティ変化が起こるために必要な条件として、次の6つを挙げています(再録版の文言を引いた The Person-Centered Journal 17巻の紹介による)。

  • 1. 二人の人が心理的接触をもっている
  • 2. クライエントは不一致の状態にあり、傷つきやすい、または不安な状態にある
  • 3. セラピストは関係のなかで一致しており、統合されている
  • 4. セラピストはクライエントに対して無条件の肯定的配慮を経験している
  • 5. セラピストはクライエントの内的な枠組みの共感的理解を経験し、それを伝えようと努めている
  • 6. 共感的理解と無条件の肯定的配慮が、最低限クライエントに伝わっている

このうち3・4・5が、この記事で扱う自己一致・受容(無条件の肯定的関心)・共感的理解にあたります。試験やレポートでは、3つの態度に絞った説明か、6条件全体の説明かを分けて書きましょう。

マイクロカウンセリングとは?基本技法を階層で学ぶ

面接の基本技法を、段階的に学べるように体系化したのがマイクロカウンセリングです。日本の心理職養成や、キャリアコンサルタントの養成でも広く使われています。

マイクロカウンセリングの考え方と階層表

アイビイが開発したマイクロ技法(マイクロカウンセリング)では、多くのカウンセリングに共通する技法を整理分類し、階層表として示しています。厚生労働省の資料では、ラポール構築のための具体的技法として、その基礎にあたる「かかわり行動」と「基本的傾聴の連鎖」が挙げられています。

同資料では、かかわり行動を基礎に、その上で基本的傾聴の連鎖を使う、という順序で説明されています。階層表の上の層は、次の「階層表の上の層」で整理します。

この体系の日本語の文献としては、次の書籍があります。

  • アレン・E.アイビイ著、福原真知子ほか訳編『マイクロカウンセリング:「学ぶ―使う―教える」技法の統合:その理論と実際』川島書店、1985年
  • 福原眞知子監修・編集、日本マイクロカウンセリング学会編『マイクロカウンセリングの展開:日本マイクロカウンセリング学会/研究会の活動を通して』川島書店、2012年

かかわり行動

かかわり行動は、聴き手が積極的に聴いている姿勢を相手に示す手法の総称です。厚生労働省の資料では、次の4つが挙げられています。

  • 相手に視線を合わせる
  • 身体言語(身振り手振りや姿勢)に配慮する
  • 声の質(大きさ、トーン、スピード)に配慮する
  • 言語的追跡をする(相手が話そうとする話題を安易に変えず、ついていく)

視線や距離感の心地よさは、文化や個人で違います。「目を見続ける」ことが目的ではなく、相手が話しやすい関わり方を観察して調整します。

基本的傾聴の連鎖

基本的傾聴の連鎖は、かかわり行動を土台にして話を深めていく技法のまとまりで、同資料では次の4つが示されています。

  • 閉じられた質問・開かれた質問
  • クライエント観察技法
  • はげまし、いいかえ、要約
  • 感情の反映

連鎖と呼ばれるとおり、1つだけ単独で使うものではなく、組み合わせて使うことで働きます。

階層表の上の層:意味の反映・焦点のあてかた・積極技法・対決

アイビイの階層表を紹介した山口県立大学の紀要論文(2004年)によると、基本的傾聴の連鎖の上には、次の層が積み上がります。

  • 意味の反映: 相手が、感情や思考、行為の隠れた意味を見出せるよう助ける
  • 焦点のあてかた: 話の流れを、相手本人、主題、他者、面接者、文化・環境などのどこに向けるかを選ぶ
  • 積極技法: 指示、論理的帰結、自己開示、フィードバック、解釈、情報提供・助言など、聴き手から働きかける技法
  • 対決: 相手の行動・思考・感情・意味の不一致や矛盾を指摘する技法
  • 技法の統合: これらを面接のなかで組み合わせて使う段階

分け方や名称は版や訳書によって異なるため、学ぶときは使う文献の階層表を確認してください。

直面化(対決)はいつ使うか

直面化(対決)は、相手の言動や感情、考えのあいだにある不一致や矛盾を指摘する技法です。たとえば「つらいと言いながら笑っている」といった食い違いを、責めずに伝えて、相手が自分で気づくきっかけにします。長野県の男女共同参画センターの講座報告でも、明確化とともに基本的な技法として挙げられています。ただし、関係ができる前に使うと攻撃と受け取られやすいため、基本の応答を確実にしてから、スーパーバイザーに相談して使いましょう。

5つの基本技法:受容・支持・繰り返し・明確化・質問

学校の教育相談では、國分康孝の整理として、受容・支持・繰り返し・明確化・質問の5つを基本とする説明もあります。広島県教育委員会の資料は、これらに感情の伝え返しを加えて、次のように説明しています。

  • 繰り返し: 相手が言ったことを同じ言葉で返し、自分の言葉が届いている実感を持ってもらう。相手の自問自答を促し、内的世界の整理を助けます
  • 感情の伝え返し: 感情の表現が出てきたときに、同じ言葉を返して表現を後押しする(「寂しかった」と言われたら「寂しかった」と返す)
  • 明確化: うまく表現できないものを言語化して、心の整理を手伝う
  • 支持: 相手の言動に賛意を示し、自己肯定感を高める
  • 質問: 話を明確にするときや、意味が定かでないときに確認する

名称は文献によって異なり、この記事の「言い換え」「感情の反映」と重なる部分もあります。

開かれた質問と閉じた質問の使い分け

質問は、面接を進める基本的な道具です。同時に、使い方しだいで相手を追い詰める道具にもなります。

開かれた質問と閉じた質問の違い

厚生労働省の資料では、閉じられた質問を「イエスかノーかで答えられるもの」、開かれた質問を「イエスかノーかでは答えられないもの」と説明しています。例として、「今朝は朝食をとりましたか?」は閉じた質問、「今朝の朝食はどうされましたか?」は開かれた質問です。

  • 閉じた質問: 答えやすい一方、話が展開しにくい
  • 開かれた質問: 話が展開しやすい一方、連発すると相手に負担を感じさせることがある

場面に応じた使い分け方

同資料も、両方をうまく使い分けるとよいとしています。実務のうえでは、たとえば次のような使い分けが考えられます。

  • 面接の最初や、緊張が強そうなとき: 答えやすい閉じた質問で事実を確認し、話し始めるきっかけをつくる(初回面接の流れはインテーク面接の進め方を参照)
  • 話の中心を聴きたいとき: 「そのときのことを、もう少し教えてもらえますか」のように開かれた質問を使う
  • 質問が続いたと感じたとき: 質問をいったんやめて、言い換えや感情の反映に切り替える

質問を重ねるほど、話は聴き手の関心の方向に引っ張られます。このずれに気づくことも質問技法の一部です。

言い換え・要約・感情の反映の使い方

相手の話を聴いたあとに「返す」ための技法です。返し方によって、相手が「わかってもらえた」と感じる度合いが変わります。

はげましと言い換え

厚生労働省の資料では、はげましを「うなずいたり、相づちをいれるなどして、話し手の発言を促すこと」、いいかえを「相手の用いた言葉を別の表現に置き換えること」と説明しています。

言い換えでは、聴き手の解釈を混ぜすぎず、相手の言葉の核を保ったまま返します。確かめるように「〜ということでしょうか」と添えると、ずれがあれば相手が訂正できます。

要約

要約は「話のエッセンスを確認すること」とされています。話が長く続いたときや、話題の切れ目、面接の終わりに使うと、話を整理する助けになります。

  • 使う場面の例: 面接の途中(「ここまでをまとめると、〜ということですね」)、話題が変わるとき、面接の終わり

要約は、相手が話した内容を並べるのが基本です。聴き手が重要と思った部分だけを強調すると、解釈や誘導に近づきます。

感情の反映

感情の反映は、話し手が「今ここ」で感じている気持ちに焦点を当てていく技法です。同資料は、言語と非言語の両方を手がかりに相手の気持ちをとらえてフィードバックすること、それが自分の感情に気づき、葛藤に向き合い、自己理解を深める機会になることを述べています。

使うときのポイントは次のとおりです。

  • 内容(出来事)だけでなく、そこにある気持ちに言葉を与える
  • 断定せず、「〜と感じているのでしょうか」のように確かめる形にする
  • 感情の強さに合わせて言葉を選ぶ(強い怒りを「少しもやもやした」と返すと、わかってもらえなかった印象になりやすい)
  • 相手が言葉にしていない感情を、先回りして決めつけない

沈黙の扱い方は?カウンセリング技法の中の「待つ」こと

面接では、相手が話さなくなる場面があります。初学者にとっては緊張しやすい場面ですが、沈黙にもいくつかの意味があります。

沈黙の意味を見立てる

沈黙は一種類ではありません。実務の整理としては、たとえば次のような場合が考えられます。

  • 考えや気持ちを整理している
  • 言葉を選んでいる、話すかどうかをためらっている
  • 感情が強く動いていて、言葉にならない
  • 何を話せばよいかわからない、聴き手の出方を待っている

どの場合かは、表情、視線、姿勢、呼吸、直前の話題から見立てていきます。わからないときは、うかつに解釈せず、観察を続けることが基本です。

沈黙への対応の基本

沈黙の重さに耐えられず、質問を重ねて埋めようとするのは初学者に起こりやすい対応です。待つ、表情や姿勢で「待っています」と伝える、様子を見て「ゆっくりで大丈夫です」と声をかける、といった選択肢があります。

沈黙が長く続き、相手が苦しそうなときは、「いま、どんな感じでしょうか」のように今の状態を尋ねる、話しやすい話題に戻るなどの方法もあります。どれくらい待つかには決まりがなく、相手と関係の段階によって変わります。具体的な判断は、スーパーバイザーと面接の場面を振り返りながら身につけていくものです。

カウンセリング技法の練習方法:ロールプレイと逐語記録

技法は、練習の型を決めて、振り返りまで行うことで定着します。

ロールプレイの進め方

ロールプレイは、聴き手、話し手、観察者の3役で行うと、振り返りの材料が増えます。

  • 聴き手: 使う技法を1つか2つに絞って練習する(たとえば「今日は感情の反映だけ」)
  • 話し手: 自分自身の実際の出来事ではなく、役として設定した題材を話す。個人的な深い話題は避ける
  • 観察者: 視線、姿勢、声、間、質問の数などを記録し、あとでフィードバックする

話し手の設定は事前に決めたものを使います。実在の相談事例は守秘義務の問題が生じるため、所属先の規程や指導者の指示に従ってください。

逐語記録で応答を振り返る

ロールプレイは、同意を得て録音・録画し、逐語記録(やりとりをそのまま文字に起こしたもの)にして振り返ると効果的です。次の観点で見ていくと、自分の癖が見えます。

  • 質問と応答(言い換え・反映・要約)の割合
  • 閉じた質問が続いていないか
  • 相手の言葉をさえぎっていないか、話題を変えていないか
  • 感情に触れた場面で、どんな応答をしたか
  • 沈黙のあと、何と言ったか

面接記録そのものの書き方はカウンセリング記録の書き方でも整理しています。扱いは所属先の規程に従ってください。

練習を続けるときの順番

次の順で1つずつ重ねると負担が少なくなります。

  • かかわり行動(視線・姿勢・声・話題についていく)
  • 開かれた質問と閉じた質問の使い分け
  • 言い換えと要約
  • 感情の反映
  • 沈黙への対応

1回の練習ではテーマを1つに絞り、できた点とずれた点を確認する形が続けやすい方法です。

カウンセリング技法の学び方:本と研修の選び方

独学では自分の癖に気づきにくいのが難しさです。本の選び方はカウンセリング本の選び方とおすすめも参考になります。

  • 基本技法の文献: マイクロカウンセリングの書籍(上記)など、体系的な文献を1冊決めて通読する
  • 授業・研修: 実習や演習を伴うものを選び、フィードバックが得られる環境を使う
  • スーパービジョン: 実際の面接や実習での応答を振り返る機会を持つ

よくある質問

Q. カウンセリングの技法にはどんな種類がありますか?

態度(受容・共感・自己一致)、基本の応答(かかわり行動、質問、言い換え、要約、感情の反映など)、積極技法(助言、自己開示、解釈、対決など)の3層で整理する方法があります。ほかに、認知行動療法など理論ごとの技法群があります。分類は文献によって異なります。

Q. 傾聴と共感の違いは何ですか?

傾聴は、相手の話を聴いて応える関わり全体を指します。共感は、相手の感じ方や考え方にそって理解しようとする態度とその伝達で、傾聴を支える要素のひとつです。

Q. 開かれた質問と閉じた質問はどう使い分けますか?

答えやすさを優先したいときや事実確認には閉じた質問、話を展開させたいときには開かれた質問が向いています。ただし、どちらも続けすぎると相手の負担になるため、言い換えや要約を挟みながら使います。

Q. 面接中に沈黙になったらどうすればよいですか?

まず沈黙の意味を観察で見立て、すぐに質問で埋めずに待つことを基本にします。相手が苦しそうなときは今の状態を尋ねる方法もあります。迷う場合はスーパーバイザーに相談してください。

Q. カウンセリング技法はひとりで練習できますか?

想定練習はできますが、応答の癖は自分では気づきにくいため、ロールプレイと観察者のフィードバック、逐語記録の振り返りを組み合わせると効果的です。

まとめ

カウンセリング技法の学びは、土台から順に積み上げるのが基本です。

  • カウンセリング技法は、態度(受容・共感・自己一致)、基本の応答(かかわり行動、質問、言い換え、要約、感情の反映)、積極技法の3層で整理すると全体像がつかめる
  • 質問は開かれた質問と閉じた質問を使い分け、言い換え・要約・感情の反映と組み合わせる。沈黙は、意味を見立てて待つことも技法のひとつ
  • 技法は、ロールプレイと逐語記録で振り返り、スーパービジョンで癖を確認しながら身につける

まずは1つの技法に絞って練習を重ねることが、カウンセリング技法を確実に自分のものにする近道です。